バンガード・アイシェアーズ・リクソー徹底比較

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 バンガード・アイシェアーズ・リクソーの海外ETFを徹底比較


徹底比較、と銘打っても、現在日本で購入できるバンガード社の海外ETFは一覧の通りで、アイシェアーズやリクソーの海外ETFとまともに比較できるものがエマージングマーケット向けのETFしか無いのが実情です。

今後バンガード社の海外ETFはドンドン拡充(日本でも販売)されていくでしょうから、その時は随時、比較をしていきたいと思います。


ここでは、BRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)を筆頭に、世界の22の新興国の株価インデックスとなっているMSCI エマージングマーケット指数に連動する海外ETFにて、比較してみたいと思います。


★エマージングマーケット(新興国)向け海外ETFでバンガード社と比較

まずはMSCI エマージングマーケット指数連動する海外ETF、3本の基本情報を比較してみましょう。

下記の表の通り、バンガード社の海外ETFはアイシェアーズ(バークレイズ社)と比べて、コストがちょうど3分の1もの安さになっているのに驚かされます。リクソー社のものに比較しても、6割安です。

・基本情報の比較

連動する指数 ETF名称 信託報酬 コード 取扱い証券会社
MSCI エマージングマーケット指数 iシェアーズMSCIエマージングマーケットインデックスファンド 0.74% EEM 楽天SBI野村大和マネ
リクソーETF MSCIエマージングマーケット 0.65% 02820 楽天マネ
バンガード・エマージングマーケットETF 0.25% VWO 楽天SBIマネ


純資産の比較で言うと、バンガードは4500億円強、アイシェアーズは1兆7000億円もの大きさ、リクソーは100億にも満たない小規模なものです。安定性ではバンガードとアイシェアーズは抜群です。規模が大きいので、流動性のリスクは、バンガードとアイシェアーズには、ほぼ無しと言って良いかと思います(つまり、いつでも売買が可能)。


・運用成績の比較

では、ニューヨーク上場の2本、バンガードとアイシェアーズではどちらが運用成績で有利なのでしょうか? ついでにS&P 500指数も一緒にグラフに入れてみて、それぞれの過去5年間の値動きを見てみましょう。

バンガード・アイシェアーズ・リクソーの海外ETFの基準価額比較

青がバンガード、赤がアイシェアーズ、緑が参考程度にS&P500です。
アイシェアーズが5年間、ほぼ一貫してバンガードよりもかなり運用成績が良いのですね。1割近くも良い成績を出している時期もあるのが見てとれます。

過去の運用成績は将来を保証するものではないので、従って投資信託を選ぶ時は、コストを最も重要視しなくてはいけないのですが、5年間ずっとアイシェアーズの方が良好な成績となると、信託報酬の0.5%の差は、完全に帳消しになります。

どちらを選べば良いのか、とても悩ましい結果です。

それぞれの海外ETFでは、同じベンチマークを採用しながらも、実際の投資対象国、投資企業が結構異なります。例えば、投資対象国の最新データによると、下記のような違いが見られます。

バンガード アイシェアーズ
バンガード・エマージングETFの国別比率 iシェアーズMSCIエマージングマーケットインデックスファンドの国別比率
 

投資先企業は下記の通り。上位10銘柄で、バンガードは18%弱、アイシェーアーズは30%を占めています。投資先第1位の企業もバンガードはチャイナモバイル、アイシェアーズはサムスン電子(韓国)という違いが有ります。(3位以下も大きく異なる)

・バンガード
 バンガード・エマージングマーケットETFの上位組み入れ銘柄

・アイシェアーズ
 iシェアーズMSCIエマージングマーケットインデックスファンドの上位組み入れ銘柄

国別ではアイシェアーズの方が分散されていて、企業別ではバンガードの方が分散されている、という事のようです。これが投資成績にどう結びついているのかは、ハッキリしません。


・売買高から類推する事

アイシェアーズ対バンガードでは、純資産で1兆7000億円VS4500億円という差異が有ります。一方で、1日当たりの売買高の平均(08年12月1日現在、過去3カ月の平均)で見ると、アイシェアーズ対バンガードは125億円VS5億円、となっています。

つまり、純資産ではアイシェアーズが約4倍の大きさにとどまるのに、売買高ではアイシェアーズの方が25倍も多いのです。

これは、バンガード・エマージングマーケットETFの方が、iシェアーズMSCIエマージングマーケットインデックスファンドの保有者よりも、頻繁に売買していない事を現していると思います。

バンガード社の海外ETFを持っている人の方が、アイシェアーズの保有者よりも、長期投資、バイ&ホールドの姿勢が強い結果の表れなのかも知れません



・私ならどちらを選ぶ?

非常に迷う、の一言です。経済合理性というのでしょうか?そういう点からすると、信託報酬の差以上に運用成績の良いアイシェアーズを選ぶべきかもしれません。

が、バンガード社が挑んでいる、投資信託の低コスト化へのチャレンジ精神には、大いに共感させられます。

近い将来、管理人はどちらかいずれかの新興国向け海外ETFを買う予定です。どちらにするかは、バンガード社の海外ETFとアイシェアーズのETFを、もう少々比較してからにしたいと思います。

バンガード社の海外ETFは冒頭で書いた通り、日本ではアイシェアーズのETFと比較できるようなものが、他に有りません。が、米国などでは発売されていますので、別途そちらでも比較してみて、トータルで判断したいと思います。

(比較結果は、このページで追加記事にしたいと思います)




               (⇒次:バンガードETFで世界分散ポートフォリオの例へ)

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